山河草木

特に目的もなく、誰にともなく、雑記帳のようなものです。PCやデバイスの話題が主になると思いますが、他のことにも触れるかもしれません。

All-in-One Media Keyboard

ZBOX nano CI520はリビングに設置してほぼマウスのみで使用していたのですが、さすがに不便でキーボードを購入しました。最初余計な電波を増やしたくなくてBluetoothのものを検討しましたが、デュアルブートにしているためブートローダーでキーボードが効かなければ困るため、専用無線方式にしました。

 

Bluetoothでもレシーバーとセットになっているものの場合は、OS起動前からUSBキーボードとして使えるものもあります。通常はOS上のドライバーが接続情報を保持するところを、レシーバーがキャッシュして有線接続のように振舞っているのだと思います。今回は本体にすでにBluetoothを搭載していることや、そのようなセットの選択肢自体が少ないこともあり候補になりませんでした。

 

マイクロソフトのAll-in-One Media Keyboardは開発や文書作成には向きませんが、リビングでごく限られた操作をするためのキーボードとしてはとても良く出来ています。打鍵感は防滴のためか少しふわっとした反応で、素早く確実に入力するには向かないと思います。しかしリビングでソファーから使うことを考えると、防滴や汚れにくそうな表面仕上げのほうにメリットがあります。タッチパッドはMacのように良く出来ているとはいえませんが、不都合はありません。Surface Pro 3のタッチパッドと比べると、少し滑りが良くないというくらいです。

 

いろいろなレビューで指摘されているファンクションキーがFnキーと同時押しなのは、普段ファンクションキーを使用しないため気になりませんでした。ファンクションキーはホームポジションから手を動かさずに押すのが難しく、そもそも使いづらいものだと思うのですが活用されている方も多いのでしょうか。IMEの変換では手を動かさずに押せるスペースキー左右にあるキーを使うようにしています。SurfaceのようにFnロックができれば万全だったと思いますが、メディアプレーヤーとして使うPCにはこの仕様が合っていそうです。

 

Surface Pro 3のタイプカバーキーボードに関しては、せっかく幅が広くなったのですからPro 2のパーツ流用ではなくキーピッチを広げるか、少なくとも右側の細くなってしまったキーだけでも幅を調整してもらいたかったです。

CT512MX100SSD1

ウェブ上で価格の変動を観察していましたが、かなり安定していてしばらくは大きく安くはならなさそうだったため、512GBのMX100をZBOX nano CI520のプライマリディスク用に購入しました。MX100とSanDisk UltraIIは、容量も価格も性能もとても近くて迷いました。結局、最安値を提示しているお店に在庫があることと容量単価が安いことでMX100を選びました。言い換えれば、深く考えず安さ優先ということです。

 

ウェブ上では、MX100がMLCなのに対してUltraIIはTLCなため、UltraIIを性能的に不安視する向きもあるようです。しかし、UltraIIはTLCのデメリットを補うためにnCache 2.0という技術でSLCをキャッシュとして使い、書き込みのマルチプライを低減して耐久性を確保し、転送速度も低容量モデルではXM100をベンチマーク結果で上回っているようです。480GBモデルではアクセスがダイに分散するほどnCache 2.0を活かせなくなるのか、MX100と転送速度が逆転するというデータがありました。現状ではUltraIIの明らかな強みは960GBモデルだと思います。低容量モデルでもMX100に対して価格優位性を出せれば、一気に低価格帯の代表的地位を奪えたでしょうね。

 

早速CI520のディスクを交換し、Windows 8.1 ProとMint Linuxデュアルブートにしました。こちらの顛末は後日改めて書きます。

iPhone下取り

iPhone 6 Plusへの機種変更に際して、今まで使っていたiPhone 5 64GBを下取りに出しました。10月31日までは通信会社の下取り価格が大幅に上乗せされていて、また買取業者の上限価格もそれに合わせて増額されています。実際のところ、店頭では付属品が揃っているなら買取業者のほうが高い価格で引き取ってもらえる可能性がある、と言われるかもしれませんが通信会社に下取りしてもらったほうが手間もかからず金額的にも有利なことが多いです。

 

まず、通信会社の下取り価格は固定で本体のみで引き取ってもらえるのに対して、買取業者はイヤホンやアダプター、ライトニングケーブル、さらに化粧箱まで揃っていなければどんどん減額されます。しかも、ほとんど新品同様の美品であっても、虫眼鏡で必死で探した傷のようなもので驚くほど減額されてしまいます。おそらくほとんど全ての場合は通信会社に下取りしてもらったほうが、単純に本体の金額でも有利ですし、付属品を再利用したりオークションに売ることでもっと得になります。また、査定にかかる時間も通信会社では動作確認だけなのに対して、買取業者は一時間以上かけて懸命に減額理由を探しますから時間の無駄に過ぎません。

 

来月に入って通信会社の下取り価格が下がればまた状況は変わるかもしれませんから、これから機種変更する方は最新の情報をよく確認しましょう。

iOS8.0.2

iOSの最新バージョンでの不具合報告があまり話題にならなくなってきたことと、インストール済みアプリで8.0のままではアップデートできないものが出てきたことから、不安はあるもののiPhone 6 Plusを8.0.2に更新しました。幸い心配していたWiFiの速度低下は起きず、アプリケーションインストール時のリブートも(おそらく)解消し、更新してよかったかもしれません。WiFiルーターとの相性問題もよく聞きますから、何か条件があるのでしょう。iOSとは関係ありませんが、父親が使っているバッファロー製の無線ルーターは頻繁にPCを切断するようで不便がっています。

 

使用しているアプリが8.0のリリースに間に合わなかったヘルスキットに対応すると、前提となるOSのバージョンが8.0.1になってしまいます。特に活用を考えているわけではありませんが、どんなことができるのか興味はあります。少し使ってみた限りではソースから集めたデータをカテゴリー分けしてダッシュボードで見せるもののようですが、一つのアプリのデータだけで実際の健康データのソースになるものがまだ無いため有効性がわかりませんでした。Jobone UpやFitbit、Apple Watchなどによる健康データの収集を組み合わせて使うものなのでしょうね。もっと色々なセンサーが実用化されれば面白そうです。

 

ヘルスケアアプリとは関係なく、来年発売される予定のApple Watchには期待しています。どんどん増える一方の通知を使いやすくし、本体の画面に目を向ける時間を減らせるならとても助かります。腕時計だと思えば10万円くらいしても驚くことはありませんが、おそらく腕時計よりは短期間で陳腐化していくものだと思いますから、戦略的な価格で出して欲しいです。

Amazon Kindle

Kindleの新しい機種が発売になり、かねてより噂のあった高解像度版がラインアップに加わっています。Kindle Paperwhiteは2013年版を継続販売し、廉価版の無印Kindleを刷新、最上位機種としてKindle Voyageが高解像度e-inkを搭載して新登場しました。Kindle Voyageの性能には惹かれますが、さすがに電子書籍リーダーに2万円は躊躇してしまいます。活字には今のPaperwhiteの解像度で十分美しく、時々ある挿絵はそもそも画像の解像度のほうが追いついていないような状況ですから、Voyageはコミック向けのように感じます。リフロー非対応の書籍を軽快に読めるカラー版ならこの価格でも良かったのですが、モノトーンでこれだとカラーe-inkの端末は出てもすごい値段になるのかもしれません。

 

Paperwhiteの2012年版と2013年版を持っていて、2012年版のほうは長女に譲りました。本をKindleで読むようになってから明らかに読書量が増えました。理由は二つあって、一つ目はたくさんの本を簡単に持ち歩けること、もうひとつはAmazonKindle書籍を頻繁に安売りしていることです。読む本を決めて持ち出すのと違い、いつでも気分に合わせて読みたい本をすぐに開けるのはとても快適で、ちょっとした待ち時間にも少しでも読むことができますし、じっくりと読むときでも読み始めるまでの動作が単純です。そして、毎日Amazonを見ていると時々読みたいと思っていた本が安くなっていたり、大規模なセールがあると面白そうな本がないか探してしまいます。

 

子供はもともと本が好きで媒体が紙かKindleかにかかわらずよく本を読んでいますが、大人も本を読んでいる姿を見せることは子供が継続的に本を読む習慣付けに役立っていると思います。経験から身につけることと、本から身につけること、バランスよく取り入れていって欲しいです。本でなければ簡単には経験できないことや、膨大な時間を費やさなければ身につけられないことでも、本を読むことで擬似体験を通じて身につけられるのが人間の大きな強みだと思います。出版社にはぜひ子供の読める本をもっと電子書籍化して欲しいです。子供のうちに本を読む習慣ができれば、大人になっても本を読みますから、良い先行投資になるのではないかと思います。

 

(訂正) Kindle VoyagerではなくKindle Voyageでした。文中の該当箇所を修正しました。

D3N1600PS-L8G

Amazonに返品したメモリーモジュールは無事届き、返金の連絡もありました。

少し日を遡りますが、低電圧版ノート用DDR3を探していたところ、たまたまソフマップで特価になっているD3N1600PS-L8Gを見つけました。価格コムを見ると最安値と同価格でした。こちらの新しいメモリーモジュールを取り付けて、今は安定稼働しています。念のためmemtest86+で検査してもエラーはありませんでした。ちなみにZBOX nanoでブートデバイスを選択するには、起動中にF8を押します。いろいろ手間はかかりましたが、より安い価格で買い直すことができたのと、PCの勉強にはなりましたから結果良しとします。

 

ソフトウェアは職業上ある程度詳しくなければなりませんが、PCに関しては自作を趣味にしている方々ほど詳しくはありません。ただ、メーカー製の完成品やBTOでは希望する仕様のものがないこともあり、自分の用途にぴったりなものを得るために多少知識をつけたり、試行錯誤したりといった範囲でやってみるのは面白いです。性能を追い求めるような使い方をしないから、それくらいで得られる結果で十分そうです。今回はホームサーバーとして、静音であまり電力を消費せずに長時間稼働できることが目標です。

 

あとはSSDを大容量のものに置き換えてLinuxデュアルブートにしたいのですが、500GBくらいで安価なCrucial MX100かSanDisk SSD UltraIIを検討しています。120GBでもLinuxとのデュアルブートには十分ですが、写真やiTunesのライブラリも移してメディアプレーヤーとして使うことを考えています。余った64GBのSSDは仕事で使っているノートのプライマリードライブに置き換え、今OSが入っているHDDは拡張ベイにこれまた余っているHDDアダプターで取り付けてデータドライブにしようと思います。

Amazon

ZBOX nano CI520に取り付けてうまく動作しないメモリーモジュールは返品しました。Amazonは返品が簡単で助かります。販売元に症状を連絡して返品の判断になったら、ウェブ上で手続きするだけで必要なラベルの印刷や集荷の手配までできてしまいます。7,000円以上の商品の場合は追跡可能な方法で送り返すことになっていますから、Amazonのウェブサイトから集荷まで依頼してしまったほうが間違いがないと思います。

 

注意する点は、Amazonまたはマーケットプレイスの返品条件に合っているかよく読んで確認することと、ラベルの印刷は印刷ボタンがあるページの2枚目だけ印刷すれば良いことくらいです。何も考えずに印刷すると紙とインクを無駄にします。うちにはプリンターがなく、いつもマンション内のセブン-イレブンで印刷しているため、10円無駄にしました。こういう場合に備えて、商品パッケージや梱包材は初期不良がないとわかるまで捨てないようにしましょう。いざというときに調度良い梱包材を見つけるのも、余計な手間がかかります。

 

ウェブで買い物をすると商品に問題があった時の対応が気になりますが、最近はすんなりと返品できることが多くなってきたように思います。以前Bluetoothヘッドセットをウェブで購入して性能に問題があったとき、販売店ではなく製造元が返品を受け付けてくれたことがありました。消費者とやりとりにかかる手間やこじれた時の評判への影響などを考えると、言いがかり的な要求でない限り返品を受け付ける仕組みにしてしまったほうが結果的には良いのでしょう。

 

Amazonの返品ポリシーはアメリカの商習慣を日本に合わせたものだと思います。その他の点でも良くも悪くも契約に基づいたシステマティックな対応はアメリカ流だと感じますが、ウェブ上のビジネスのように取引量が膨大な場合は、そのほうが消費者にとっても結果にばらつきがなくて助かります。