山河草木

特に目的もなく、誰にともなく、雑記帳のようなものです。PCやデバイスの話題が主になると思いますが、他のことにも触れるかもしれません。

ZBOX nano CI520

主にファイルサーバーとメディアプレーヤーの目的にファンレスミニPCを導入しました。パーツを吟味して組み立てるほどの余暇はなく、ベアボーンかそれに近いもので探した結果、件名のZOTACのPCを選びました。

なぜかCI520は完成品とベアボーンの価格が逆転しています。2GBのメモリーや64GBのストレージはそのうち換装する前提で完成品のほうを購入しました。もし検討時点でベアボーンのほうが低価格の在庫があれば、ベアボーンを選んでいたでしょう。

 

普段はディスプレイやキーボード・マウスを接続せず、リモートデスクトップから使用するために、OSは付属のWindows 8.1 with Bingではなくライセンスが一つだけ余っていたWindows 8 Professionalを導入して8.1にアップデートしました。この点でも、ベアボーンと完成品の差分にあたる部分はすべて不要になる可能性が高く、ベアボーンのほうが在庫不足で売価が高くなってしまうんでしょうね。

 

64bit版のOSを導入したためもあり、やはり2GBのメモリーではすぐにメモリー不足の警告が出てしまいます。やむを得ず8GBのメモリーを発注しましたが、DDR3L規格のメモリーはまだ高価ですね。円安の影響で今後も短期間では価格が下がらないかもしれません。せめて4GB搭載しておいてくれれば、このPCの能力から考えると無理して8GBに交換する必要はなかったと思います。

 

ストレージの方は当面64GBのまま使いますが、安価な大容量のSSDを見つけたら換装してLinuxとのデュアルブートにしてみるつもりです。こちらは特に急ぐ用があるわけでもありませんから、SSDの特価販売を気長に待ちます。

 

あくまでファイルサーバーとメディアプレーヤーに使うつもりで必要最低限のソフトウェアを導入し、3日間運用してみた範囲では、CPUのi3-4020Yは十分な性能です。Surface Pro 3の廉価モデルでも同じCPUが使われており、最新のゲームや動画編集といった用途でなければまず困らないと思います。これでファンレスですから、パフォーマンスと消費電力のバランスは素晴らしいです。なお、上位CI540に搭載されているi5-4210Yとはターボブーストの有無だけが違いで、あとはGPUも含めて同じです。

 

ターボブーストは簡単に言うと、CPUのコアを全て使い切っていない時に、稼働率の高いコアのクロックを定格出力の範囲内で高める機能です。マルチコアに最適化されていないソフトウェアや、ユーザーインターフェイスの処理が重いソフトウェアでは、このターボブーストの恩恵を受けられると思います。反対にたとえ重い処理でもコアを使い切るよう最適化されたソフトウェアや、長時間高い負荷で動作するソフトウェアでは違いは出せません。普段使っているSurface Pro 3のi7モデルは、これのお陰で本当に小気味よく動作します。ただしその分、冷却ファンもよく回っています。

 

明日8GBのメモリーが届く予定です。