山河草木

特に目的もなく、誰にともなく、雑記帳のようなものです。PCやデバイスの話題が主になると思いますが、他のことにも触れるかもしれません。

レゴでApple Watch充電スタンド

レゴブロックでApple Watchの充電スタンドを作りました。暗いところでフラッシュ無しで撮った写真のため、黒い部分が潰れています。ベースにはミニフィグが座っています。でもそのあたりのディテールは何でもいいですから、そのままアップロードしてしまいました。

支柱は3x3の太さで、2x3と1x3のブロックを組み合わせて作っています。それより細いと強度が足りず、太いと見栄えが悪くなります。充電器を載せる台は軸受けを使って傾斜をつけ、傾きが変わらないよう下からブロックで支えています。今のレゴはタイルやスロープが充実して、あまりレゴっぽくないものも作れるようになっています。ブロックの色は手元にあるものが限られており、綺麗に統一はできませんでした。全体的に強度は問題ありませんが、重量が軽いため重りもすべり止めもなしでは底面の安定感がありません。Apple Watchを載せているとその重みで安定して、実用上は大丈夫です。

市販のスタンドは価格が高かったり、出荷がまだ先だったりと敷居が高いです。そもそもApple Watchは充電中画面が消えていますから、スタンドがあっても本当に置き場所としてだけです。

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アクティビティ

初めから入っているApple Watchのアプリの中で、iPhoneだけではできない何かを実現しているのはアクティビティアプリくらいです。iPhoneを肌身離さず持っていることを前提にすればApple Watchなしでも同じような機能を実現することはできたと思います。しかしApple Watchは寝るとき以外はほとんど身につけているように考えられており、腕時計とアクティビティトラッカーの機能を兼ね備えています。

アクティビティアプリの機能は、ムーブ、エクササイズ、スタンドという3つの観点で動作を活動として評価してくれます。

support.apple.com

ムーブ

ムーブは特にどんな動きかにかかわらず、加速度センサーで検出した動きから消費カロリーを推定して集計しているようです。そのため、もし狭い範囲にとどまっていても、何かしら腕が動いてさえいればある程度数値は上昇します。例えば狭い家の中の家事だけでも、300kcalくらいの数値になることは珍しくありません。座って腕の動きのある遊びをしているとかなり数値が上がっていたこともありました。反対に、ワークアウトでもしなければ短時間で大きく数値を上げるのは難しいような気がします。毎日トレーニングを欠かさず行いたいような人は、この数値を高めに設定しておくとよさそうです。

エクササイズ

エクササイズは早歩き以上の動きをしている時間を計測すると書かれています。実際ある程度の距離を歩いても、普通に歩いているだけではこの数字が全く変わらないことがありました。かなり意識的に大股で早く歩くと、確実に計上されるようになります。通勤では電車の前後10分ずつ、往復合計で最低40分は歩いているのですが、人混みなどでゆっくり歩かざるを得ない部分もあってかこの時間全部が計上された日はほとんどありません。これのために歩くときは早足を心がけるようになり、天気の良い休日には散歩をするようになりました。しかし実は自宅で仕事をする日が多く、あえて散歩などに出かけないと30分の目標に全く達しないことになってしまいます。

スタンド

これは少なくとも一分間立って動いていた一時間(毎時00分から60分間)を数えます。親切にも、毎時50分になったときにもし一分も立って動いていなければ、立ち上がって動くようアドバイスしてくれます。この立って動いているという検出の条件が少し厳しく、立ち上がるという動作と移動距離も見ているのではないかと思います。オフィスでは自席から立って給茶器まで歩くと一分未満でも達成したことになりますが、自宅だとコーヒーを汲んで席に戻るくらいでは反応してくれません。10メートルくらい歩けば達成しているようです。自宅で隣の部屋との間をうろうろ歩いてもダメなこともあり、50分に通知を受けて慌てて動いてみても達成できずということが時々あります。なんとなく、立ったり座ったりを繰り返すほうが検出されやすいような気がしています。

いずれも、デスクワークの合間や一日のちょっとした機会に意識して大きな動きをすることで活動量を多くすることに貢献してくれていると思います。本当は昔やっていたようにバーベルやベンチをトランクルームから出してワークアウトしたくて、早くそうできるよう日々の動機付けにApple Watchを活用しています。

Apple Watchで通話

今日初めてApple Watchで通話する機会がありました。普段はbluetoothヘッドセットで通話することが多いです。特に英語で話すようなときは、相手の声が出来るだけはっきりと聞こえるようヘッドセットは欠かせません。Apple Watchを手にした時これで通話するような状況はまずないと思っていましたが、いつも身につけているデバイスで即座に会話できるのは案外便利なこともありそうです。

普段外出しているときはほとんど肌身離さずiPhoneを持っているでしょうから、わざわざApple Watchで電話をかけたり受けたりする必要はあまりないでしょう。しかし、自宅では反対に、iPhoneを身につけていない時のほうが多いと思います。充電しているときはもちろん、そうでなくてもポケットの少ない部屋着の時や、携帯品をまとめたバッグを手元に置いていない状況ではiPhoneは離れた場所にあります。

そんな時、予期せずかかってきた仕事の電話を手元のApple Watchで受けてみると思っていたよりずっと普通に会話出来ました。スピーカーの音は十分大きく、こちらの声も問題なく届いていたようです。家の外と違い、周囲が静だからお互いの声が聞こえやすかったというのもあるかもしれません。家族に聞かれて困るような内容でもなければ、周囲への配慮もそれほど要りませんし、Apple Watchの通話機能は自宅向けの機能だと思いました。

レゴ

春休みに帰省した際宿泊したホテルにあったレゴに子どもたちが夢中になっているのを見て、レゴのセットを幾つか買いました。デュプロは少し持っていましたが、標準のレゴは初めてです。自分が子供の頃よく遊んでいたのを思い出し、ゲームばかりしている子どもたちの遊び方を少し変えられるといいなと思っています。ゲームが一概に悪いというわけではないのですが、遊びを通して学ぶものもたくさんありますから、遊びにも幅を持てるようにしたいです。

今年は基本セットとも言える赤バケツ青バケツが販売終了になり、クラシックシリーズが新しく発売されました。ある程度好きなものを作れるように、単価の安いクラシックで2000ピースくらいと面白いパーツを含むクリエイターを幾つか揃えました。子供二人で遊ぶには、3000ピースあればすぐパーツ不足で困るということはないと思います。

自分でもやっぱりなにか作りたくなって、このブログのアイキャッチをレゴで作った犬にしました。こちらの左の小さい方は三毛猫のつもりです。

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Apple Watchアプリ

もう十分書いたと思いますが、アプリを使っていていいな、またはもっとこうなればと感じたことを書いておきます。

メッセージ

おそらく多くの方にとってはメッセージが最も頻繁に使うアプリになるように思います。返信に使う定型文の数が少なすぎることを除けば、機能に不満はありません。

あまり実用的ではありませんが、音声入力で返信することもできます。ただし日本語認識後にアプリがフリーズしてしまい、うまく返信できないことがありました。定型文での返信でも、送信エラーになったことがあります。iPhone側で見ると正常に送信して開封通知も来ていました。

アップデートであと少し完成度を高めれば、ほとんど不満のないものになると思います。

ミュージックとRemote

よく似て違うこれらのアプリがApple Watchに対応しています。ミュージックアプリはApple Watchを登録しているiPhoneに入っている音楽をiPhoneで再生するときに使います。もちろんAirPlayにも対応していますから、本体のスピーカーだけでなくbluetoothやAirPlayデバイスから音を出して聞くことができます。電車で座っていて大きく体を動かしたくない時に、iPhoneを取り出さずにプレイリストを変更できるのは便利です。

RemoteアプリはiPhoneが接続しているWiFiと同じローカルネットワークにあるiTunesApple TVのメディアを制御することができるのですが、なぜかApple Watchからは再生・停止・前後・音量操作しかできません。フェイスの強押しはAirPlayデバイスの選択です。再生・停止だけでもいつも手元でできるのは便利なのですが、ほとんど同じインターフェイスのミュージックアプリがトラックやプレイリストの選択ができるのですから同じくらいの機能を持たせて欲しかったです。こちらも今後のアップデートを期待します。

マップ

これはiPhone側で経路を設定して、時々手元で確認するという使い方がうまくいきそうです。画面がとても小さくて情報量が少ないため、ドラゴンレーダーのように目的地との相対位置を見たり大まかな路地の形状を参照する使い方になると思います。

バイクに乗っている友達は、経路を登録して停止時に手元でちらっと見ることができるのは便利だと言っています。

Twitter

Apple Watchで本当に何かを読むような使い方はあまりしないと思います。一つ一つの投稿が短いTwitterですら、この画面で幾つものツイートをまとめて読む気にはなれません。暇つぶしで見るためなら片腕を上げ続けるのも疲れるし、もうiPhoneを取り出したほうが良いくらいです。

なお、複数アカウントを登録しているときは、iPhone側で最後に使用したアカウントでのタイムラインを表示します。タイムラインとトレンドの選択画面で、強押しはアカウント選択にしてもらいたかったです。

多分Apple Watch上では使わなくなるアプリだと思います。

Evernote

なぜか純正のメモアプリがApple Watchに対応していないため、クラウドメモは現時点ではEvernoteが一番使えると思いました。他にOneNoteもありますが、こちらはまだ動作が不安定で期待通りには使えませんでした。

PowerPoint

AndroidのOffice Remoteのような使い方を、Apple Watchからできるようにしてください。ぜひおねがいします。

 

他にも試してみたものはありますが、Apple Watchと相性の良いアプリケーションはいくつかあると思いました。Todoistが対応してくれることを心待ちにしています。

Apple Watch二日目

昨夜「もうiPhoneの通知を気にするような時間でもないな」と思ったところで腕からApple Watchを外して充電したところ、思いの外早く就寝までには100%になってしまいました。そのまま充電し続けるのは電池に負担がかかるでしょうし、かと言って朝起きた時にあまり電池が減っているのも良い気がせず、考えた結果充電器から外して機内モードにしておきました。

機内モードは省電力モードより使いやすい

当初からいろいろな方のレビューで指摘されているように、省電力モードは本当に電池が無くなりそうで時計機能だけでも維持したい時以外は使い勝手がよくありません。いざ通常モードに戻そうとした時に、Apple Watchを再起動しなければいけないうえ、時計の表示もとても味気ないものになってしまいます。

しかし、機内モードと通常モードはグランスから簡単に行き来でき、フェイスの表示もiPhoneとの通信に依存しない機能は使用できます。機内モードでの電池消費は1時間あたり1%くらいでした。例えば今夜予定があるからそこまで電池を節約したい、というようなときは省電力モードよりも機内モードにするほうが手間も制約も小さくて済みそうです。

わかりやすい振動

Apple Watchで最初に戸惑ったのは、通知の振動が短すぎて気づきづらいという点でした。設定は最初から振動強度最大になっていますが、それでも会話中に受けた通知はほぼ気づきません。私が身振り手振りを添えて話す癖があるからというのも影響しているでしょうが、手にある程度の重さの荷物を持って歩いている時もちょっとした振動は認知しづらいように感じました。

通常のApple Watchの通知は、トントンととても軽く指先で叩かれるような振動と音の組み合わせです。オフィスでは消音モードにしておきたいため振動に期待していましたが、気づきにくい通知ではなんのためにApple Watchを身につけているのかわからなくなってしまいます。

設定にある「わかりやすい振動」はどうわかりやすくなるのかの説明がわかりづらく書かれています。効果をわかりやすく言うと「トントン」が「トトトトットントン」のようになり、振動している時間が伸びることで通知に気づきやすくなります。しばらくはこの設定で使ってみることにします。

時計とほんの少しの操作と通知なら16時間で電池は半分くらい

今日は昨日よりも通知を少なくして、操作もiTunesのリモートコントロールとメッセージの確認くらいでした。Appleの言う18時間の条件はかなり使い込むシナリオになっており、通話も音楽再生もApple Watchではしないという人の方が多いでしょうから丸一日は十分可能なようです。このような使い方であれば、毎日の充電が苦にならない限りは電池で困ることはまずないでしょう。iPhoneもほぼ同じペースで電池が減るため、いずれにせよ充電は日課として定着していることと思います。1年もすれば一日持たなくなることもありそうですが、その頃には次のApple Watchが発売されていることでしょう。

Apple Watchを一日使った感想

以前より期待していたApple Watchを今日手にしました。腕に着用するデバイスとして現実的には制約も多々あるだろうと想像しつつ、iPhoneを手にとってチラチラと見る頻度を少なくしてさえくれれば良いと思っています。

今日ほぼ半日使った感想を書きます。

腕時計を置き換えることができるか

時刻を知るための道具としてのApple Watchは、些細な制約を除けばとても良く出来ていて電波腕時計を置き換えても差し支えないと感じました。些細な制約とは、消費電力を抑えるために時計のフェイスは常時表示されているわけではないという点です。腕を体の前に上げたり画面をタップすることで簡単に表示させることができますが、腕を動かさずに袖の隙間から視線移動だけで時刻を確認する事はできません。何らか体を動かさなければ時計にならないということです。

最近は携帯電話やスマートフォンで時刻を知ることができるため、あえて腕時計はしないという方も少なくないかもしれません。そういう方にとってはこれまでも時刻を知るためには体を動かす必要があり、腕にものを巻きつけていることにさえ慣れればトレードオフなしに新しいガジェットを身につけることができます。

もし腕時計にただ時刻を知る装置以上の価値を見出しているようであれば、それを外してApple Watchに置き換えるのは割り切りが必要です。これまでに発売されたスマートウォッチの中ではApple Watchはアクセサリとしての完成度も高いのですし、Apple Watch Editionはそのような役割を持って生まれた製品です。しかし、何年何十年も陳腐化せずに使い続けられる機械式腕時計と違い、2年もすればこれを凌駕するデバイスが発売されるでしょう。ライフサイクルの短いガジェットと趣味の腕時計は、人によっては困難なトレードオフとなるでしょう。また、自分が時刻を確認するとき以外はフェイスが真っ黒ということも、見た目の好き嫌いがあるかもしれません。

片手でできることはiPhoneの方が多い

Apple Watchを使うことでiPhoneを取り出さずに必要な確認を済ませることができる状況はたくさんあります。時計のフェイスに配置できる天気やカレンダーはその代表です。しかし、それら以外の情報や更に詳細を見るためには、Apple Watchを操作して画面を遷移させなければなりません。画面を操作するのは片手ですが、もう一方の腕でApple Watchを操作しやすい位置に持ってくるために実質両手の自由が必要です。

例えば重いかばんを持ったままでは、何度もスワイプしたり細かい場所をタップするのはスムーズにできません。立ち止まってかばんを置けば良いだけですが、その間に片手だけでiPhoneを取り出して操作してしまうこともできます。見られる情報量もそのほうが圧倒的に多いでしょう。

時計のフェイスで事足りる情報や、返信の不要なメッセージを確認したり、天気の変化の通知を受けたりといった特定の用途では極めて便利です。あくまで腕に付けられる情報盤と考えなければ、思ったほど便利ではない側面ばかり気になってしまうかもしれません。

通知やグランスはカスタマイズする

Apple Watchを便利に使うためにはカスタマイズが必須です。まず通知はApple Watchで受けることに意味のあるものに限るよう、設定画面から大胆に減らすほうが良いです。メッセージとメールを使い分けたり、メールもVIPを活用して本当に届いたことをすぐに知りたいものだけ通知されるようにしましょう。そうすることでApple Watchの通知デバイスとしての優秀さをストレスなく生かせると思います。

フェイスを上にスワイプして現れるグランスは、ホームからアプリケーションを選択するよりも簡単にアプリケーションを起動できる便利な手段です。しかし、このあとで目的のアプリケーションに切り替えるために左右にスワイプを繰り返すのは、思いのほか手のかかる操作です。

グランスを活用するためには、本当にすぐにアクセスしたいアプリケーションだけを厳選してグランスに表示し、頻繁に使うものを先頭にまとめて登録しておくとよいでしょう。

極端な使い方をしなければ電池は一日持つ

Apple Watchで通話したり、カメラのリモートを長時間使ったり、Apple Watchからbluetoothで音楽を再生したりしなければ電池は十分に一日持ちそうです。このようなガジェットは電池が切れると役に立たず、普段便利なだけに余計にストレスのもとになってしまいます。万一の場合に備えてパワーセーブモードの使い方や、モバイルバッテリーから充電できる準備はしておくとよいでしょう。

バンドはとても良く出来ていて、腕の太さに合わせて心地よく装着することができます。ただ、軽いApple Watch Sportsでも、一日中ずっと着けておくのは疲れると感じました。ライフログを重視して一日中着けておきたいなら、いずれにせよ夜は充電しなければならないApple Watchではなく専用のデバイスを使う必要があります。

まとめ

Appleが後出しで満を持して発売しただけに、装着感や質感の良さ、よく練られたユーザーインターフェイスなど、技術的にはとても贅沢なガジェットだと思います。しかし、一般的なユーザーにとってイノベーションとなるような魔法は残念ながらありません。正直無ければ無いで困ることはなく、人によっては機械式腕時計を付けている方がずっと満足度が高いかもしれません。ほんの少しiPhoneを便利にしてくれるリモートコントローラー兼時計付き情報盤です。物理的な限界を考えればこれでも相当に健闘していると思いますが、次にはそんな常識を打ち破るような進化があることを楽しみにしています。

買うべきかどうか迷っている人から相談されれば、「好奇心」と「ちょっと便利」にいくら出せるかで判断してくださいと言います。